SSブログ

三線おやじの三線作り8 道具の手入れと設計図 [手作り三線]

今回は、道具の手入れと設計図について書きます。

ほとんどの道具は管理と手入れを怠らなければ、DIYレベルの使用頻度なら一生使うことができると思います。
管理とは、道具が錆びたりしないような場所に無理な力が加わらないように保管することです。
手入れとは、使用した後の掃除のことです。
でも、刃物の手入れはちょっと違います。

設計図。 物を思ったとおりに作るための必需品だと思っています。

道具の手入れ

 DIYでも道具の手入れは必要です。道具は手入れをしなければ、だんだん扱いにくくなってきます。扱いにくさがこうじると、怪我をしやすくなります。怪我まではいかなくても、扱いにくい道具を使っていたのでは三線作りを楽しむことはできません。
 刃物を除く道具の大部分は、特別な訓練をしなくても手入れをすることができます。ところが、最も手入れが要求される道具が刃物なのです。切れにくい刃物を使った加工は、仕上がり精度が悪く、労力は余分にかかり、とても危険です。昔はドリルの刃や鋸の刃も手入れしていたようですが、今は強い刃を作る技術ができて長持ちするようになり、大量生産で値段も手頃になっているので、切れ味が悪くなったら新品を購入すればよくなっています。しかし、小刀・鉋・鑿は、現代の技術を持ってしてもそれ以上の物ができないのか、昔ながらの方法で作られているものが主流です。これらの道具は、使う人が自分で手入れをすることを前提として作られています。やっかいなことに、新品の場合は、最初に手入れをしなければ、その機能が正常に発揮されないのです。
 ではどうすれば良いのでしょう。私の知る限りでは、刃を砥ぐ技術を習得することが最良の解決方法です。それも、水と砥石を使った昔ながらの方法を習得することを勧めます。砥ぎの技術を習得すれば、包丁も砥ぐことができて家族から感謝されると思います。最近、水を使わない簡便な砥ぎ器が出回っていますが、刃先が鈍って切れ味が長持ちしなくなるので避けた方がよいでしょう。鑿や鉋については、刃を砥ぐだけでなく、裏押しをする方法を習得することも勧めます。

5321818.jpg
 砥ぎを習得するには、その技術を持っている人に教えてもらうのが一番だと思います。DIYの解説書もたくさん出回っているので参考になると思います。砥ぎ方について簡単に一ページ位でまとめてあるものではなく、しつこいくらい丁寧に説明してある解説書を選んでください。私の方法は自己流ですし、このコーナーの目的ではないので、詳細説明はご容赦ください。


設計図を書こう

 私は、何かを作る前に必ず設計図を書くことにしています。紙の切れ端に殴り書きで大まかな形と寸法を書くのではなく、CADを使って、なるべく正確に書くように心がけています。形状が単純な物も例外としないようにしています。
 理由は単純で、失敗したくないからです。作り始めてから間違いに気付くと、手間もかかるし材料も無駄になります。何よりも、楽しいはずのDIYがストレスになってしまいます。設計図作りも慣れてくると楽しむことができるようになります。作りたいものを図形にすることによってイメージが具体的になり、加工方法について考えたり、形や機能をより良くすることができるようになります。
 CADなんか使わなくても、手書きで十分とおっしゃるかもしれません。もしあなたが、定規やコンパスを使って正確な図面を書かれているのなら、その通りです。図面は正確でなければ、出来上がりのイメージを膨らませる事は困難です。
 一昔前は正確な設計図を書くためには特殊な道具と技術が必要でしたが、今ではCADの使い方を覚えれば誰でも正確な図面を書くことができるようになりました。

jwcad.jpg
 CADなんて設計のプロが使うものだし値段も高いと思っていらっしゃる方が多いと思います。そんな方にぜひ一度試していただきたいのがJW-CADです。このCADは使い方が簡単なだけでなく、無料なのです。広く建築業界で使われているので、参考書もたくさん出ています。このブログで紹介する図面もJW-CADで書いています。インターネットの検索エンジンに「JW-CAD」と入力していただければ、ダウンロードするプログラムを提供しているHPアドレスは簡単にわかります。(JW-CADのHPはこちら

 ぜひ一度試してみてください。間違いなく、DIYの領域が広がります。

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。