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三線おやじの三線作り16 カラクイを作る [手作り三線]

今回はカラクイの作り方です。
あとすこしで全てのパーツが揃うことになります。
三線が出来上がったらすぐに弾いてみたくなると思います。
そろそろ、三線の弦を手に入れる手配をしておいてください。
弦だけは、三線用の市販品を使います。
沖縄以外にお住まいの方はインターネットで取り寄せるのが良いと思います。
1セット(3本)で300円くらいです。(送料も300円くらいかかります。)
推奨メーカー及び推奨販売店はとくにありません。

カラクイの製作

材料の選びかた

 からくい(糸巻き)の弦を巻き上げる部分には強い力がかかるので、変形しにくく割れにくい材料が必要です。月桂樹、桂の芯材、花梨、黒檀、紫檀などがお勧めです。弦を巻き上げる部分が圧縮されて変形しますが、檜も使用可能です。割れたり折れたりすることを避けるためには、木目の方向が重要です。材料の長さ方向に沿った木目のものを選んでください。檜以外のこれらの材料は、比較的高価です。一本のからくい製作に必要なのは、長さ106mmで一辺が15mmの角材です。木材としては小さいので、端材コーナーなどで安いものが見つかることもあります。カラクイ3本分必要となるのは言うまでもありません。

カラクイ材料.jpg

加工

カラクイ斜め加工.jpg 最初に、一辺が15mm長さが106mm以上の角材(正四角柱)を準備します。角材の断面はできるだけ正方形になるように、鉋などを使って調整してください。
 「図8 からくい加工手順」が示すように、角材を傾斜の付いた四角柱に加工した後、傾斜の付いた八角柱に加工します。所定より長い角材を加工しているなら、ここで106mmの長さに切断してください。八角柱の先端側の糸を巻き上げるために棹に差し込む部分も、同じ要領で四角柱から八角柱へと加工します。そして、棹のテーパ穴とのはまり具合を確認しながらナイフやヤスリで断面が丸くなるように加工してください。製作図面と写真を参考にして作業手順の具体的なイメージを得て下さい。

カラクイ加工手順.jpg
 弦を通す穴は直径1.5mmのドリルで空けてください。このとき、穴を広げる力がかかった場合に穴が裂けにくくなるように、木目の方向を考慮して穴を空けてください。
 仕上げは#240のサンドペーパーをかけてください。棹に差し込む部分は、テーパ穴とのはまり具合を確認し、削りすぎないように注意してください。
 塗装はオイルフィニッシュがお勧めです。色は、棹とのバランスを考えて選んでください。
 詳細な寸法は、「図7 からくい」と「図8 からくい加工手順」を参照してください。
図7 からくい.png
図8 からくい加工手順.png
図面の保存と利用方法、三線の組立図はこちら。

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