SSブログ

三線おやじの三線作り17 猿尾づくりと弦 [手作り三線]

カンカラ三線づくりの説明が今回で終わり、「三線おやじの三線作り」も一段落です。
出来上がったパーツを組み立てて、三線を完成させてください。
組み立て方については、次回説明するつもりです。
三線の扱いや弾き方については、三線の教則本を購入されることをお薦めします。

出来上がった三線があなたのお役に立てることを祈ります。

今後は、チーガに布を張る少し本格的な三線作りの紹介となります。

猿尾の製作

材料の選びかた

猿尾材料.jpg サールージュウ(猿尾)は、弦と棹を繋ぐ重要な部品です。弦を張る力と同じ力が加わるので、それに耐える強度が必要になります。また、音の高さが変化しないように、引っ張られたとき伸びにくい性質も要求されます。さらに、目立つ場所に取り付けるので、美的要素を考慮する事も必要です。要求される寸法は紐の直径だけで、1.5mmから2.0mmです。1つのサールージュを作るのに約80㎝の長さがいります。

猿尾.jpg 強度の点から、材質は化学繊維を推奨します。美的要素を考慮するなら組紐が良いのですが、伸びやすい欠点があります。この欠点を補ってくれるのが、芯入りの組紐です。京結び紐の芯入りがお勧めです。DIYショップではなくクラフトショップで販売しています。
 紐の結び方は、「図9 猿尾(サールージュウ)」を参照してください。紐の端はほつれ易いので、接着剤で固めるか、熱で溶かしてください。

図9 猿尾.png
図面の保存と利用方法、三線の組立図はこちら。

三線の弦

弦.jpg 三線の絃だけは、流用できる材料を見つけることが出来ませんでした。釣り糸には様々な種類があるので期待したのですが、流用できそうな物は見つかりませんでした。もしあったとしても、弦として必要となるのは1m程ですからずいぶん割高になってしまうでしょう。
 三線用の絃は、3本セットで300円程度で販売されています。問題なのは、沖縄以外の楽器店では、ほとんど扱われていないことです。送料が絃と同じ位になってしまいますが、インターネットで注文して取り寄せる方法をお勧めします。
 市販されている三線の絃の直径を測定したら、女絃0.65mm、中絃0.8mm、男絃0.95mmでした。三種類の絃はすべて撚り糸になっています。材質はたぶんナイロンです。流用品を探したい方は参考にしてください。

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。