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三線おやじ流 三線の扱い方入門1 部品の組立 [手作り三線]

これまで、カンカラ三線の作り方を説明してきました。
とは言ってもパーツが出来ただけで、これでは三線とはいえません。
組み立てて弾いてこそ三線です。
知り合いに頼まれて三線を作ったとき、説明用としてまとめた「沖縄三線 扱い方入門」を載せます。
三線おやじの我流ですが、少しは役に立つと思います。
三線の扱いをちゃんと習得したい方は、先生につくか教則本を購入されることを薦めます。

沖縄三線 扱い方入門.jpg

 これまでは、三線の部品を作る方法を述べてきました。ここでは、三線の組み立て方や弦の交換方法等、三線を扱う為に必要な事柄について説明しています。
 演奏方法については、初歩の初歩、ほんのさわりだけ書いてあります。実際の演奏を聴いて、そのまねをして自分のものとすることが、三線演奏の本来のあり方のようです。最近は、三線の演奏が入った沖縄音楽のCDがたくさん出ています。気に入ったCDを購入し、その曲が練習曲として入っている教則本を購入して弾いてみる事が、三線を楽しむ近道と思います。三線の教則本は、比較的規模の大きい楽器屋さんには置いてあるので、試してみてください。
 三線は沖縄の楽器ですから、各部の呼び方も沖縄の言葉がベースになっています。地域によっては異なった呼び方もあるようです。
三線各部の名称.jpg

三線の組み立て

歌口の取り付け

 写真のように、棹に歌口を取り付けます。歌口にガタがあると、音がびびる原因となります。取り付けた歌口の両端を交互に押さえてガタがあれば、棹側の歌口を取り付ける部分又は、歌口の底面の修正を行ってください。
 棹の表面から弦を架ける溝までの高さも重要です。歌口を棹の取り付け口にしっかり押し込んで高さの確認を行ってください。
歌口取付け.jpg

カラクイの取り付け

 カラクイを棹の穴にしっかり押し込んでください。この状態でカラクイを横に動かしてガタが有るなら、穴又はカラクイを修正して、ガタの無いようにしてください。
カラクイ取付け.jpg

胴の取り付け

 胴の角穴に棹を差し込みます。棹を差し込むときに、なるべく横方向の力を加えないように注意してください。横方向に無理な力を加えると、胴の角穴が変形したり壊れることがあります。弦を張る力で棹が胴に押し付けられるので、棹と角穴の多少のガタは気にする必要はありません。
棹を胴に取付け.jpg

弦を張る

 まず、猿尾(サールージュウ)を棹の端に掛けて下さい。
 次に、サールージュウに弦を結びます。ここでは、二つの方法を紹介します。最初の方法は、私が通常使っている方法です。ほとんどの場合はこの方法で大丈夫ですが、細い弦の場合に強く引っ張ると解けてしまうことがあります。そのような場合は、2番目に紹介している方法を試してください。他にも様々な結び方があるようです。演奏に支障が無ければどんな結び方でもかまわないと思います。いろいろ試してみてください。
弦 猿尾取付け1.jpg
弦 猿尾取付け2.jpg
 次に、カラクイに弦を通して巻き上げれば弦を張る作業は終わりです。どのカラクイにどの弦を通し、どの方向に巻くのかについては、写真を参考にしてください。また、弦を強く張る前に、棹に対する弦の位置が適正になるように、サールージュウの位置を調整してください。
弦 カラクイ部分の処理.jpg

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